2012年5月23日水曜日

トマトとダイエットの因果関係


ご存じの方も多いと思いますが、因果関係としてトマト騒動
を覚えていらっしゃいますか?簡単におさらいすると、2月
10日に京都大学大学院農学研究科の河田照雄教授が、トマト
に含まれる有効な健康成分についての研究結果を発表した際
に、トマトでメタボ改善と報じられ、一気に火がついた事から
トマトダイエットが始まりました。しかし、トマト消費量と
肥満率は逆相関にあります。なぜならトマト消費量の多い国
民はやせているのかという点から、各国の肥満率を見てみる
と、予想通り北米がダントツでした。また、ギリシャの肥満
率は18.1%と日本の5倍以上。韓国やインドネシアは日本と
同等の結果になっています。つまり、トマトを多く食べると
やせられるをかろうじてクリアしているのはイタリアです。
トマトの存在を知らない人にこの2つのデータを見せれば、
トマトを食べれば食べるほど太る。恐ろしい野菜だと思われ
兼ねない程、2つの統計は逆相関を示していました。勿論こ
れらは疫学調査でも何でもなく、あくまで傾向を示している
に過ぎません。あくまで中性脂肪の減少のみです。確かに血
中や肝臓中の中性脂肪値が下がればやせる可能性は高まりま
すが、やせていても中性脂肪値が高い人はいます。既に体に
ついている皮下脂肪や内臓脂肪の量が減少しなければ、やせ
られるとまでは言えないはずです。
ミュゼ 出雲